スプレッドとは

ブローカーが提示する買値(ビッド)と、売値(オファー)の差のことをいいます。
たとえば為替レートが「120.15―17」の場合であれば、スプレッドは2銭ということになります。FX会社は手数料としてこのスプレッドの中から利益を確保しています。
そのため、株式投資等とは異なり、「取引手数料無料」でも経営が成り立っています。

レバレッジとは

レバレッジとは本来の意味は「テコの原理」のことで、少ない資金から大きな金額を取引できることを表しています。
このレバレッジを利用して効率的に資金を運用できることが、FXの大きな魅力の一つでもあります。
例えば、 「1ドル=100円」のときに1万ドル取引する場合、100万円(100円×1万ドル=100万円)が必要となります。
ところがレバレッジを20倍にすると、わずか5万円(100円×1万ドル÷レバレッジ20=5万円)の証拠金で1万ドルもの取引が可能です。
更にレバレッジ100倍だと1万円の証拠金で1万ドルもの取引が可能です。


■証拠金が1万円、レバレッジを100倍にしてFX取引をした場合
為替相場が1ドル=100円の時には、1万ドルを買うことができます。
為替相場が動いて、1ドル=101円になった時にその1万ドルを売ると1ドル当り1円の利益になるので、1万ドルなら1万円の利益になります。証拠金1万円で始めた取引の利益が1万円なので、資金が倍になります。これがレバレッジの魅力です。


レバレッジのリスク

「ハイリスクハイリターン」というのは投資の基本です。FXの場合も同様で、レバレッジを大きく使えば少ない証拠金でも大きく儲けることができますが、これは大きな損失のリスクもあります。
■証拠金が1万円、レバレッジを100倍にしてFX取引をした場合
為替相場が1ドル=100円の時には、1万ドルを買うことができます。
為替相場が1ドル=100円から99円になった場合。1ドル当り1円の損失なので1万円の損失になり、証拠金の1万円がゼロということになります。

ロスカット機能

そこで外国為替証拠金取引(FX)では、損失を抑えるためのロスカット機能というものが用意されています。
このロスカット機能によって、損失が一定の範囲を超えた場合に自動的に決済を行い、取り引きを終了させ損失を一定の範囲内にとどめることができます。

証拠金維持率

ロスカットの水準は、証拠金から損失を差し引いた証拠金(有効証拠金)によって決まります。外国為替証拠金取引(FX)では、証拠金が担保のような形になり、取引で損失が生じた場合は、その都度、証拠金が目減りしていきます。
証拠金維持率とは、当初の証拠金に対する有効証拠金の割合を指します。取引をはじめ、損失がゼロの状態なら証拠金維持率は100%、損失が発生すれば証拠金維持率は下がっていきます。FX会社によってロスカット水準、証拠金維持率が違いますので最大レバレッジで取引する際は注意が必要です。


レバレッジ規制

日本国内では2010年8月1日よりレバレッジを最大50倍に制限し、翌2011年8月1日から最大25倍に引き下げられました。
これからFXを始める初心者はレバレッジ規制の影響が少ない海外FX会社やより信頼のおけるFX会社を選ぶことともポイントになります。